疲れ切っている人のための禅語【且緩々】

禅のちょっといい噺

体の不調を見逃さない

ストレスは、まずは体の不調となって現れます。そして、体の不調が益々心を不安にさせ…といった風に、悪循環を繰り返します。なので体が発する心のストレスサインを逃さないように、常に体の調子には目を配りましょう。

禅の厳しい修行中でも、「把針灸治」という休みが定期的にあります。悟りを開くために、心の準備と身体の調整のための日です。休むと遅れをとってしまうと焦りでついつい無理してしまいますが、実は息つくいとまのない僧堂生活から解放されるやすみこそが、悟り開くことに大きく役立つのです。

そこで、今回は、身心が疲れ切っている人たちにお伝えしたい禅語をお伝えします。

禅語

且緩々

よみ

しゃかんかん

意味

まあ、焦らず、のんびりやりましょう
「且」は「ひとまず」、「緩々」は「のんびり」のこと

ひとりごと

身体が冷えたり、ほてったりするときは、身心がその逆の状態を求めている状態で心も不安定。

いつも身心が一定レベルに保つなんて、よほどの聖人君子じゃなきゃできないこと。だから誰でも波があるのは当たり前。普通は、良かったり悪かったり波があるもの。

そんな時は、ゆっくりのんびり、意識して身体を休ませる。
ゆっくりのんびりしたら、大抵の不調は良くなる。