体の大きさやスピードは、実は腸に関係があった?
同じラグビー選手でも国ごとになぜ体が違うの?
近年、日本のラグビーは世界レベルに追いつき、とても強くなりました。日本のラグビー選手たちの体は、昔よりも確実に大きくなりましたし、スピードも増しました。それでも世界のトップレベルに比べるとまだ差があります。それは腸内環境に原因があるかもしれないということがわかってきました。
体の大きさは腸内環境次第
例えば、アイルランド代表のラグビー選手たちは、一般の人と比べて、腸内環境が優れていることが、最近の摂南大学の井上亮教授の研究調査でわかりました。しかし日本の選手たちは、それほど良くなく下痢をする選手たちも多くいました。
両国の選手が接種するカロリー数は、4000キロカロリーでそれほど差はありませんでした。しかし、食物繊維の摂取量が全く違っていたのです。
食物繊維の摂取目安
アイルランドの選手たちは約39g摂取しています。
一方、日本のラグビーの将来を担う大学生のラグビー選手たちは13gしか摂取していません。この数字は、日本人の成人男性の摂取目安である21gにも届いていない数値です。
食物繊維は、食べた食べ物が腸内を移動するスピードを調整してくれます。食物繊維が不足している選手が激しく運動をして下痢になる場合、食べ物の移動速度が速すぎるために消化不良になってしまうからです。下痢をして栄養がどんどん体外に出てしまうと体は大きくなりません。日本人なら、欧米人の推奨量の100キロカロリーにつき14gを目安に食物繊維を摂るのが良いそうです。食べ物で食物繊維を摂取するのが難しいときは、サプリメントなどを活用しましょう。