精神的にしんどいと感じた時は「両忘」

精神的にしんどいと感じる時は、考えが偏っている可能性が有ります。

    私/あなた
    正しい/間違っている
    好き/嫌い
    良い/悪い

人間関係が悪くなる時は、大体、上記のように二つに分かれた思考になっています。
禅では「分別」(ぶんべつ)と言います。
一般的には「分別がある人」と、肯定的な意味で使われます。しかし禅では、二つに分(別)けることは、苦しみの原因として考えます。

どちらかに偏った考えが原因で苦しい・しんどい時のための禅語があります。

    両忘」(りょうぼう)

正/誤など、どちらか一つに偏らず、どちらも受け入れよう、という意味です。

あいつが悪い、私が正しい…「あれか/これか」ではなく、「あれも/これも」受け止めて、認めよう、ということを教えてくれる禅語です。

一つの価値感に基づいた考えに縛られると、苦しくります。
価値観は時が経つにつれ変わっていきます。
考え方も精神もまさに諸行無常です。
なので、一つの考えに縛られると時代に取り残されてしまいます。

しんどくなるのも、楽になるのも、あなたの考え方次第です!
楽になるためには、「両忘」の精神を忘れずに!

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この記事を書いた人

臨済宗の禅僧です。宗門大学の博士後期課程(仏教学)修了。
檀家制度(お布施)に頼ることなく、"衣を脱いだ禅僧"として生きています。「しんどい、つらい、苦しい」といった心が、少しでも楽になるような仏教の知恵を発信しています。

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