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臨済宗の禅僧です。宗門大学の博士後期課程(仏教学)修了。
檀家制度(お布施)に頼ることなく、"衣を脱いだ禅僧"として生きています。「しんどい、つらい、苦しい」といった心が、少しでも楽になるような仏教の知恵を発信しています。
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禅のちょっといい噺
柳が風を通すが如く、逆境もスルーしよう!
これは、私の先輩であるKさんの話です。 酒屋を営む父親から「高校進学はさせない。中学卒業後はすぐに自営の手伝いをするように」と言われ続けたK少年。 K少年は、酒屋を営む父親はK少年の本当の父親ではなかったからか、日々、父親からDVを受けていまし... -
マインドフルネス
「去る者は追わず」で、心はいつでも軽く!
今まで仲が良かったのに、あなたから離れて行ってしまう人がいたら、きっとあなたは何で?と思って相手をを追い続けるでしょう。でもそんなことしていたら心が疲れてしまいます。 きっと相手はあなたの嫌なところが目について、あなたから去って行った人の... -
禅のちょっといい噺
肩書きや学歴にこだわる人のための禅語【無位の真人】
1 肩書きや学歴にこだわる人 世の中に、肩書きや学歴にこだわっている人たちはたくさんいます。人によっては、他人の肩書きにまでマウントして自分の劣等感を穴埋めする人たちもいるくらいです。 私が知っている○○大学出身の△△さんはね... ○○会社の専... -
禅のちょっといい噺
人の評価は見た目で半分が決まる?!
1 人は見た目だけではわからない メリビアンの3Vの法則によると、人は第一印象でほとんどが決まってしまうそうです。 確かに私たちは、つい見た目で人を判断してしまいます。 3Vの法則とは、人の印象は、 視覚情報(見た目、しぐさ、表情、視線)で 55... -
マインドフルネス
何やってもダメな時、どうする?
どんなに頑張っていても成果が上がらない時って、とても落ち込みますよね。 今回紹介するエピソードは、何をやっても上手くいかない時、どのように考えればいいか、教えくれます。 是非、参考にしてみてください。 誰よりも努力しているのに、悟れないお釈... -
禅のちょっといい噺
達磨大師の不安を取り除く方法
1 不安を抱えている人へ 「もし〇〇になったらどうしよう…」 このように自分の心が自動操縦され、ずーっと悪いことを考え続けてしまうクセがある人は多いのではないでしょうか。 悪いことが続くと、もう悪いこと以外考えられなくなります。 悪いことしか... -
マインドフルネス
白隠禅師のマインドフルネス 「輭酥(なんそ)の法」
1 「輭酥(なんそ)の法」って何? 今回は、白隠禅師が提唱したマインドフルネス、「輭酥(なんそ)の法」を紹介します。 「酥」(そ)は牛や羊の乳を発行させて煮詰めたもの、今でいうとチーズやバターのことで、それをやわらかくした食べ物が「輭酥」... -
禅のちょっといい噺
邪魔ものは心がつくるイリュージョン
「じゃまだなあ」「じゃましてごめんね」「おじゃまします」 自分を妨げようとするものや相手の気持ちを汲む時に使う、「邪魔」という言葉、もともとお釈迦様が厳しい修行をしていた時、「修行を止めれば楽になる」といった誘惑、修行を諦めさせて悟らせな... -
禅のちょっといい噺
分ければ分けるほど増える不思議なもの
会社が稼ぎ出した儲けのことを「利益」と言います。 この「利益」という言葉は、仏教では「りえき」とは読まずに「りやく」と読み、「他の人々のために善をなし、他の益になる」ことを意味します。 お釈迦様は、「りやく」は自分だけで独り占めせずに他の... -
Zen Practice
The cause of suffering is the mind that differentiates. Get rid of it.
1 We have been taught to be “discreet” people, at school and home, since childhood. Looking up the word “funbetsu” or “discretion” in the dictionary, you will find meanings such as “to understand reason, to consider what is right and wro...