ついイライラしてしまう人のための禅語 【松直棘曲】

世の中、ムカつくことがとにかく多いですね。
そんな人のための禅語を紹介します。

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禅語

松直棘曲

よみ

まつ は なおく いばら は まがれり

意味

それぞれが違っていても、邪魔せず争うこと無く、独立して存在している

ひとりごと

相手の挑発に乗って、すぐに怒りをあらわにすれば、相手の思うつぼ。

考えはそれぞれ。違ってもいいじゃない。だから怒る必要もない。

一休さんの説法にこんなのがあります。

    一本の曲がりくねった松の木がありました。一休禅師が人々に質問しました。
    「誰かここにある松の木をまっすぐに見ることができる人はいるか?」

    人々はまっすぐ­に見ようとあちこちから松をまっすぐ見ようと色々と試してみました。でも、どこからど­う見てもその松の木は曲がって見えます。

    すると、ある一人が言いました。
    「いやあ、この松はどこから見­ても曲がっているなあ!」

    すると、それを聞いた一休さんが言いました­。
    「そのとおり!お前さんはこの松をまっすぐに見ることができた!」

曲がりくねった­松の木は、ありのままに見ることがまっすぐに見るということ。

先入観でみてしまうと、ありのままの姿を見失ってしまう。
イラッとする時もそう。

自分が嫌な人をああだこうだと思いながらつい見てしまう。

でも、ありのままに相手を見て、そのまま受け入れると、イラつきが少し軽減されるかも。

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この記事を書いた人

臨済宗の禅僧です。宗門大学の博士後期課程(仏教学)修了。
檀家制度(お布施)に頼ることなく、"衣を脱いだ禅僧"として生きています。「しんどい、つらい、苦しい」といった心が、少しでも楽になるような仏教の知恵を発信しています。

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