イラついている人のための禅語【非思慮】

毎日、大なり小なり、イラつくことは人間なら誰にでもあります。
そんなの何のプラスにもならないと分かっていても、つい考えてしまいます。
そこで、今回はそんな人のための禅語を紹介します。

<禅語>
非思量

<よみ>
ひしりょ
しりょにあらず

<意味>
考え事を追ってはいけない

<ひとりごと>
嫌なことをされてイライラしている時は、これ以上考えるのは止めよう。

でも、それができない。

そんな時は、すぐに反応せずに心の中で、このようにつぶやきましょう。

    「鹿を指して、馬と言ってるあなたへ。私のことをいつも気にかけてくれてありがとう。でも私のことはいいから、自分の人生をしっかり生きてね」

そして、冷たい眼差しを送り、「非思量」と三回唱えます。
そうすると、すこし冷静になれます。

あなたの大切な時間と貴重な心のエネルギーを使って、怒る価値すらない相手を追っかけ続けて、ストレスをさらに大きくするのは、相手の思うツボ。

相手への最大の仕返しは、ケロッとして楽しいそうに過ごしているあなたの姿を見せること。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

臨済宗の禅僧です。宗門大学の博士後期課程(仏教学)修了。
檀家制度(お布施)に頼ることなく、"衣を脱いだ禅僧"として生きています。「しんどい、つらい、苦しい」といった心が、少しでも楽になるような仏教の知恵を発信しています。

コメント

コメントする

目次