虎の威を借りるマウンティング、禁止!

禅のちょっといい噺

よく他人にマウンティングして自慢話をするる人がいます。

私が知っている○○大学出身の△△さんはね...
○○会社の専務に昨晩さそわれちゃってさー...
○○部長が賛成してくれたから...

このような「虎の威を借りる狐」のような人は、劣等感の塊です。
劣等感は自分と他人を比べるから感じるものです。他人と自分を比べなければ劣等感は生まれません。

それでもつい、他人の存在で自分に無いものを補ってしまいます。
そんなことしても、結局、自分が空しくなるだけです。自分に何の得もないことは自分が一番良くわかっています。

このような人にピッタリの禅語があります。

    從門入者不是家珍
    (門より入る者は、是れ家珍に非ず)

どんな立派なものでも、自分の外から持ちこまれたものは、いずれ失う。そのような借り物に頼っていてはいけない、と言う意味です。他人の珍(宝)ではなく自分の珍(宝)を自分自身の中に見つけましょう。