何やってもダメな時、どうする?
どんなに頑張っていても成果が上がらない時って、とても落ち込みますよね。
今回紹介するエピソードは、何をやっても上手くいかない時、どのように考えればいいか、教えくれます。
是非、参考にしてみてください。
誰よりも努力しているのに、悟れないお釈迦様の弟子がいました。
そこでその弟子はお釈迦様に聞きました。
「どうすれば悟ることができるのでしょうか。私はセンスがないのでしょうか。そうであれば、もう修行をやめようと考えています。どうか良いアドバイスをお聞かせください」
お釈迦様は優しくこのように答えました。
「ところで、お前は琴が特技であったな。琴をうまく弾くにはどうすれば良いのだ?弦を強く引っ張っぱり過ぎると良い音は出ないはず。だからと言って弦の張り方が弱いとやはり良い音は出ないであろう。ではどうすれば良いか、強すぎず、弱すぎず、ちょうど良いところで調律を整えることが大事ではないのか。修行もそれと同じである。自分を痛めつけるぐらいに一生懸命やりすぎては、心が高ぶって冷静になることはできず、自分に甘すぎると、それはそれでだらけてしまって自分のためにならない。そのちょうどその真ん中がいい加減だと思うが、少し肩の力を抜いてみてはどうだ」
「いい加減」と聞くと、何だか適当にやっている感じでネガティブに考えてしまいますが、「いい加減」こそが「ちょうどよい感じ」な頃合いでもありますよね。
何やっても上手くいかない時は、肩の力を抜いて少しペースダウンしてそこから離れてみるのも大切なマインドフルネスのかたちです。